
ローラ・ヤマハABT(アプト)フォーミュラEチームは10月24日、プレシーズンテストの最終日、11月7日の午後に行われる女性限定テストにて起用するドライバーを発表。日本の小山美姫がステアリングを握る事になった。

彼女は2022年のフォーミュラ・リージョナル・ジャパニーズ・チャンピオンのチャンピオンであり、FIA公認の男女混合シングルシーター選手権で史上初の女性チャンピオンとなった輝かしい経歴を持つ。現在トヨタ・ガズー・レーシングの育成ドライバーでもある彼女は、今年スーパーGT、スーパー耐久選手権、ランボルギーニ・スーパートロフェオ・アジアに参戦。aprから出場しているスーパー耐久では最近、鈴鹿戦で総合優勝を遂げている。また北米のトヨタGRカップへスポット参戦も果たしている。

小山美姫の起用には、シーズン11からABTへ、ローラと共同開発したパワートレインを供給するヤマハ発動機の存在が大きく関わっている。トヨタとヤマハは市販車における技術提携や共同プロジェクトなど、長年にわたる関係を築いており、またトヨタはヤマハ発動機の株式の3.8%保有している。
小山はトヨタの育成ドライバーである事から、ヤマハとの関係性もあり実現した形だ。
なおABTは小山美姫の他に、2023年のZinox F2000 Formula Trophy championship王者であり、現在は全日本スーパーフォーミュラ選手権に出場しているJujuこと野田樹潤とも交渉をしていた事で知られている。しかし、スーパーフォーミュラ最終戦鈴鹿が11月8日から11月10日にかけて予定されており、移動が難しい事から実現には至らなかった。
ローラ・ヤマハABTは女性限定テストにおいて、ドライバーを1人だけしか起用しない2チームの1チームになる予定だ。今回の女性限定テストでは、フォーミュラE側から「2人の起用を推奨」されているものの、チームに義務付けられているのは最低1名の起用である。
ドライバーを1人しか起用しないもう1チームは、ERTフォーミュラEチームから改名したKiro Race Co.になると見られており、ポルシェと技術提携契約を結んだ繋がりからシモーナ・デ・シルベストロが乗ると見られている。

Kiroはシーズン11そのもののドライバーも発表していないが、ダン・ティクタムが継続で相方にはポルシェのリザーブドライバーであるデビッド・ベックマンが濃厚と言われている。

ティル・ベクトルシャイマー(ローラ・カーズ会長)のコメント
「小山選手をチームに迎えることができてとても嬉しく思います。先日、フォーミュラEルーキーとなるゼイン・マローニーと契約したことからもわかるように、次世代のモータースポーツを加速させるという私たちの取り組みは、テクノロジーだけにとどまらず、ドライバー自身にも及んでいます。パドック全体で女性にさらなる機会を提供することは、その重要な部分です」
「どのシーズンでもそうですが、特に新しいチームにとっては、シーズン前のテストの1秒1秒が貴重です。私たちは、小山選手がこの機会を最大限に活用する能力だけでなく、チームにとって重要なこの時期に、彼女の経験が私たちの主要な開発目標の達成に役立つと確信しています。」
小山美姫のコメント
「バレンシアで行われるテストは、次世代のフォーミュラEマシンを体験できる素晴らしい機会です。マシンに乗っている時間を最大限に活用し、来シーズンに向けてチームに建設的なフィードバックを提供できることを楽しみにしています。女性限定テストのような、進歩的な取り組みに参加できることに興奮しています。これは学ぶだけでなく、自身の能力を披露し、チームの開発をサポートするための素晴らしいプラットフォームです。」
フォーミュラEのシーズン11は、11月4日から7日にかけてプレシーズンテストが行われ、12月7日にサンパウロで開幕する。
フォーミュラE女性限定ルーキーテスト 暫定エントリーリスト
ポルシェ – マルタ・ガルシア/ガブリエラ・ジルコバ
ジャガーTCS – ジェイミー・チャドウィック(未発表)/未定
DS ペンスキー – ジェシカ・エドガー/ベイスク・フィッセール
アンドレッティ – クロエ・チェンバース/ネレア・マルティ
エンビジョン – アリス・パウエル/アリシャ・パルモウスキー
日産 – アビー・プリング/ソフィア・フローシュ
NEOMマクラーレン – エラ・ロイド/ビアンカ・ブスタマンテ
マセラティMSG – タチアナ・カルデロン/キャリー・シュライナー
マヒンドラ – 未定/未定
ローラ・ヤマハABT – 小山美姫
KIRO – シモーナ・デ・シルベストロ(未発表)
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